空き家を長い間放置していると、所有者は改めて問題意識を持つことが難しくなります。
また、地域の人たちも、老朽化した空き家が目立ってきた、空き家で何か問題が起きたといったきっかけがないと、地域の空き家に問題意識を持つことは難しいでしょう。
しかし、空き家を管理せずに長い間放置していると、所有者にとっては、『空家等対策の推進に関する特別措置法』上の特定空家や管理不全空家となり、固定資産税の住宅用地特例が解除されて固定資産税が上がります。また、地域にとっては、住宅地の景観が悪くなったり、犯罪の温床になったりして、住生活環境に悪影響が及ぶ場合もあります。
今後、全国的に人口・世帯数が減少し、空き家の数が増えてくると、所有者も地域の人たちも、自分事・地域事として考えていく必要に迫られます。しかし、空き家問題を学ぶ機会は少なく、改めて座学で学ぶのもハードルが高いと思います。
そこで、タガヤスでは、遊びながら空き家問題を自分事・地域事として考えるきっかけにしてもらおうと、「空き家スゴロク」を開発しました。
専門知識がなくても、誰でも楽しく遊びながら学べるスゴロクボードゲームになっています。
地域での催しやワークショップなどで地域の人たちと一緒に遊んだり、家庭内でご家族と遊んだりしながら、空き家問題を一気通貫で学んでいただければと思います。