空き家を長い間放置していると、所有者は改めて問題意識を持つことが難しくなります。
また、地域の人たちも、老朽化した空き家が目立ってきた、空き家で何か問題が起きたといったきっかけがないと、地域の空き家に問題意識を持つことは難しいでしょう。
今後、全国的に人口・世帯数が減少し、空き家の数が増えてくると、所有者も地域の人たちも、自分事・地域事として考えていく必要に迫られます。しかし、空き家問題を学ぶ機会は少なく、改めて座学で学ぶのもハードルが高いと思います。
空き家所有者のほとんどは大人です。大人が自分事として改めて考えるきっかけとなるのは、「子供とともに学ぶ」ことではないでしょうか?
また、子供たちは、将来、家を持ち、空き家を相続する可能性があります。
空き家がますます増えていく時代、今の子供たちが空き家問題を学んで大人になれば、大きな社会問題となることを回避できる可能性が高まるのです。
そこで、タガヤスのメンバーであるヤギサワベースでは、親子が遊びながら空き家問題を自分事・地域事として考えるきっかけにしてもらおうと、「空き家カルタ」を開発しました。
空き家カルタには、フダごとに解説もついています。
地域コミュニティの中で、学校や学童施設で、あるいは家庭内で、遊びながら空き家問題を楽しく学んでいただければと思います。