志木市・藍屋の歴史よ甦れWSのご報告と今後の予定 古民家建築家才本氏が志木市に!!

さて、本投稿では昨日開催された志木市・藍屋の歴史よ甦れワークショップのご報告と今後の予定をご連絡いたします。

大盛況!志木市・藍屋の歴史よ甦れワークショップ

昨日の10月19日(日)に志木市市場にある古民家藍屋の土間により、志木市・藍屋の歴史を蘇れワークショップが開催されました。
土間に椅子を並べると、25脚が限界でしたので、定員20名を目安にしていたのですが、当日に「参加登録していないんだけど、参加できますか?」とお越しになられる方もいらっしゃって、我々としては「喜んで!!」とお迎えいたしました。
志木市に長くお住まいの方々から、地域の高校生(なんと1年生!しかもWS連続参加の皆勤賞!)も参加いただき、世代を超えて志木市や藍屋の歴史について学び・語り、今後のまちづくりを考える会となりました。

タガヤスと一緒に取組んでいただいている地域デザインラボさいたま志木まちづくり株式会社のメンバーも集まっていただきました。タガヤスの活動はいつも休日祝日になるのですが、せっかくの休日も返上してボランティアで協力していただいています。心から感謝です。

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会場はこんな感じです
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はじめに、志木市教育委員会の野池さんから、藍屋の歴史について志木市の歴史との関係性を踏まえて、45分ほどお話をいただき、質問タイムとなりました。お話が上手でその内容もひきこまれるような魅力的なものでしたので、あっという間に時間が過ぎました。
皆さま、顔見知りの方が多いということもありますが、地元愛が強い皆さまですので、様々な意見や質問が!
出だしから大成功に終わる予感が!

その後、漆喰に藍が練りこまれた壁を見に二階を見学し、いよいよ皆さまのお宝紹介タイムです。
主催者側としては、「なにか持っていただける方いるかな。。。」と不安だったのですが、
参加いただいた高校生は、わざわざ図書館で資料を探し、「こんな資料を発見しました!」と分厚い資料集を持ってきてくれました。涙なみだです。
地域の名士の方は、後世にもきちんと引き継ぎたいと、昔の通りと商店の配置を示した図面を作成いただき、藍屋のある富士道とその周辺の通りの名前、どんな商店が並んでいたかなど、なかなかお聞きするこのできない貴重なお話をしていただきました。

次に、藍屋ご親族の発表です。なにか箱をお持ちのようです。
その中からは、いつの時代のものでしょう。たくさんのメンコやカードが!!
参加者全員、目を細めながら昔話に花が咲きました。
これはお宝ですね~!

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そして最後にご親族がこの日のためにメンテナンスを行い、命を吹き返した蓄音機の登場です。ダイヤルを何度も何度も回し、鉄でできた針をSPレコードの上にゆっくりそっとのせます。
するとどうでしょう。ドラマや映画でしか聴いたことのない優しくまろやまな音が蓄音機の箱を通して鳴り始めたのです。
参加している高校生は、そもそもレコードすら知らない世代ですので、電気も使わず、重くて黒く丸い物体から、このような音が生まれることに大喜びでした。
この蓄音機は貴重なものなので、常設はできないのですが、なんとか簡易的な蓄音機を入手したので、そちらは藍屋オープンに伴い常設したいと思います。是非子供たちにSPレコードの音色を聴いてもらいたい。
そして、地域の皆さまにも思い出を語っていただきたい。


このワークショップの目的。
それは、ヨソモノである私たちタガヤスが、志木市の大切な古民家に関わらせていただくには、志木市とその古民家の歴史を正しく学ぶ必要があったこと。また、その歴史を地域の皆さまと共有して、志木市と藍屋の将来の話をしたかったことにあります。
その目的は十分に達せられたのですが、さらに地域の名士の皆さまや藍屋のご親族の皆さまとお話ができたことは本当にこの会を開催した良かったと感じる瞬間でした。

お集まりいただいた皆様、あらためて感謝申し上げます。

古民家建築家 才本氏が志木市に!!


さて今後のお知らせです。
既に一度、古民家インスペクションは実施しているのですが、具体的な改修箇所の特定と改修費用を算出するために、再度古民家インスペクションを行います。
古民家インスペクションは、古民家建築の第一人者である才本建築事務所代表の才本謙二さんにお越しいただきます。
才本さんは私とは古い付き合いで、タガヤスの仲間でもあります。
代表的な作品としては、丹波篠山のNIPPONIAがあります。私も泊まらせていただいたのですが、その時間は一生の思い出になっています。
才本氏は、「できるだけ手をいれない」ことをモットーとしており、その家が歩んできた歴史に無駄な手をいれずに蘇らせてくれます。
当日は、施工をお願いしている創業150年という歴史を持つ増木工務店さんも同席して現場あわせを行います。
このインスペクションはかなり実務的に行いますので、イベント化はしませんが、ご興味のある方は見学可能です。
11月2日(土)13時~@藍屋で行いますので、ご興味のある方は、タガヤスのお問い合わせフォームからご連絡ください。