一般社団法人 タガヤスhttps://tagayasu.or.jpWed, 03 Apr 2024 05:39:47 +0000jahourly1https://tagayasu.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/12/logo_tagayasu.svg一般社団法人 タガヤスhttps://tagayasu.or.jp3232 空き家スゴロク、空き家カルタ、アキヤジンプレスリリースのお知らせhttps://tagayasu.or.jp/news/pressrelease2404/Tue, 02 Apr 2024 03:10:02 +0000https://tagayasu.or.jp/?p=929

こんにちは タガヤス代表の小沢理市郎です。 今回は、タイトルにもある空き家スゴロク、空き家カルタ及びアキヤジンのプレスリリースについてお知らせいたします。 タガヤスでは、昨年9月から空き家スゴロク、空き家カルタの開発に取 ... ]]>

こんにちは

タガヤス代表の小沢理市郎です。

今回は、タイトルにもある空き家スゴロク、空き家カルタ及びアキヤジンのプレスリリースについてお知らせいたします。



タガヤスでは、昨年9月から空き家スゴロク、空き家カルタの開発に取り組んで参りました。

これから本格的な世帯数減少時代をむかえ、空き家がこれまで以上に発生します。

新しい命を吹き込まれて再生利活用が行われる空き家や、解体・除却が行われる空き家は、その中の一部であり、多くの空き家は空いた状態として存在し続けます。

しかし、これらの空き家は、きちんと管理さえされていれば、周辺環境に害を及ぼすことは防げるのです。

そのためには、所有者または地域コミュニティで、空き家に対する意識レベルを引き上げる必要があります。

しかし、空き家問題を学べる場も少なく、改めて座学で学ぼうとするのはハードルが高い。

そこで、家庭や地域コミュニティの中で、楽しく遊びながら空き家問題を学べるツールが必要だと強く思ったのです。

そこで、開発したのが「空き家スゴロク」と「空き家カルタ」です。

地域のイベントやワークショップなどでご活用いただけます。

タガヤスでは、これらのツールを用いた「空き家問題を自分事・地域事として学ぶワークショップ」の開催をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

プレスリリース


次にアキヤジンです

空き家問題は、国の大きな政策課題ではありますが、基本は地域の問題です。

空き家の多くは一旦市場から離脱した不動産ですので、事業者が取り扱うには勇気とノウハウが必要となります。そして、一般的な流通物件を扱うよりも手間がかかります。

しかし、地域のまちづくりのために、地道ながらも地域に密着した取組みを行っている団体や事業者、個人の方々がいらっしゃいます。

今の時代だからこそ、このような方々がきちんと社会的に評価され、そのような取組みの輪が広がっていくことが、空き家問題だけでなく、これからの地域社会には必要だと感じています。

そこでタガヤスでは、本拠地がある埼玉県を対象に、株式会社地域デザインラボさいたまと連携し、アキヤジンをスタートしました。

アキヤジンは、埼玉県下で地域密着型の空き家対策を行う団体や事業者、個人の方々の取組みを紹介する情報プラットフォームです。

また、アキヤジンで紹介された皆様のネットワーク化にも力を入れています。

このアキヤジンは、株式会社地域デザインラボさいたまのHPによりプレスリリースされましたので是非ご覧ください。

この取組みを通して、空き家問題への意識の輪や、取組みの輪が広がることを期待しています。

『アキヤジン』の開設について

一般社団法人タガヤス
代表理事 小沢理市郎

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空き家問題を自分事・地域事へhttps://tagayasu.or.jp/news/personal-matters/Wed, 10 Jan 2024 03:00:00 +0000https://tagayasu.or.jp/?p=238

一般社団法人タガヤスでは、令和5年度の空き家対策モデル事業(国土交通省)の採択をいただき、2つの事業を進めてきました。 何回かに分けて、その概要についてご紹介していきたいと思います。 1つ目の事業は 「空き家発生未然抑制 ... ]]>

一般社団法人タガヤスでは、令和5年度の空き家対策モデル事業(国土交通省)の採択をいただき、2つの事業を進めてきました。

何回かに分けて、その概要についてご紹介していきたいと思います。

1つ目の事業は

「空き家発生未然抑制のための空き家対策 一気通貫モデルの構築と検証及び理解・普及ツール作成事業」というものです。

この取り組みの背景には2つの問題意識がありました。

問題意識 その1

空き家から発生する問題は、その物件のコンディションや置かれているシチュエーション、地域の特性などから個別性が高く、対症療法がとられがちである。しかし、今後世帯数が減少し、空き家が増加し続けると、個々の問題への対症療法だけでは到底追いつかない。空き家問題の全体像を把握し、将来発生し得るリスクをにらんだ網羅的な対策を行う必要があるのではないか。

問題意識 その2

空き家が増加し、トラブルが多発するようになると、個別性の高い個々のトラブルの通報や苦情が行政に寄せられる。すると、それだけで行政はパンクしてしまい、本来検討すべき、行うべき網羅的な対策が持続性を持って行えなくなるのではないか。

この2つの問題意識への対策としては、まずは空き家所有者がきちんと問題意識を持って管理すること、そして地域全体が空き家問題を地域事として意識し、地域で対応できることは地域で対応していくことであると考えています。

たとえば、夜遅くに子供が一人で公園にいたら、それを見かけた大人は不審に思って声をかけるでしょう。これは、子供は夜遅く一人で出かけてはいけないということが家庭内でも話され、教育現場でもそのように指導されるので、ある意味、常識としてそのような意識を持つことができているからです。

しかし、家が空いた状態で放置されていることについては、余程老朽化している、数が多いなどと、一定の危機感を刺激しない限り、あまり意識することはありません。これは、人と住まいの関係や、不動産と資産形成に関する教育が学校でも行われず(直近では資産形成に関しては始まっているようですが)、家庭内でもそのような話をする機会が少ないからです。

このような状況下で育ってきた大人たち(私を含め)に、「座学で学びましょう」と呼びかけても、関係業界の方は呼応したとしても、本当にお届けしたい地域の方々に参加いただくのは難しいでしょう。

そこで、座学ではなく、地域の中で友人、近隣住民などと一緒に遊びながら学び、家庭に帰ってからも親子でその話題を共有できるようなツールを開発したいと考えました。

これにより誕生したのが「空き家スゴロク」「解説ブック」「空き家対策一気通貫マニュアル」です。詳しくはこちらをご覧ください。

「空き家スゴロク」と「解説ブック」は、地域のワークショップや行事などで活用するツールです。

「空き家スゴロク」では、サイコロの目によってコマを進め、止まった箇所にはいろいろな空き家問題にまつわるイベントが用意してあります。それを参加者が一体となって考えていきます。

空き家問題にまつわる各イベントについては、「解説ブック」でわかりやすく解説しています。

「空き家対策一気通貫マニュアル」では、空き家問題を網羅的に捉えること、自分事・地域事として捉えることを中心に、少し専門的に解説しています。行政の空き家対策の担当者の方や地域の活動団体の方々の参考書として活用していただければと思っています。

令和5年度は、これらのツールを使った地域ワークショップまでは実施できませんでしたが、令和6年度から展開していく予定です。また、ワークショップのコーディネーターの育成も進めていきます。

次回は、当事業で検討した「空き家情報スタンダード」についてご紹介したいと思います。これは、一般の流通物件とは性質の異なる空き家の場合、需要者側に対してどのような情報を発信すればよいかを調査し、まとめたものです。

一般社団法人タガヤス
代表理事 小沢理市郎

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タガヤス始動https://tagayasu.or.jp/news/starting/Mon, 01 Jan 2024 03:00:00 +0000https://tagayasu.or.jp/?p=236

一般社団法人タガヤスは、代表理事小沢の呼びかけにより集まった仲間たちで構成された任意組織、タガヤス協議会からスタートしました。 タガヤス協議会は、空き家対策への取り組み、住生活の質の向上や地域価値の向上、移住・定住策への ... ]]>

一般社団法人タガヤスは、代表理事小沢の呼びかけにより集まった仲間たちで構成された任意組織、タガヤス協議会からスタートしました。

タガヤス協議会は、空き家対策への取り組み、住生活の質の向上や地域価値の向上、移住・定住策への取り組みなど、それぞれのメンバーが地域で抱える課題や取り組みについて情報を共有し、議論する場として機能していました。

定期的に勉強会を重ねるうちに、メンバーたちが持つ多様なスキルや知識・経験を融合させれば、様々な地域課題に対して一気通貫型の取り組みができるのではないか、と気づいたのです。

それと同時に、このように目立たないながらも手弁当で地道に地域活動を続ける事業者こそ、これからの時代、正しい社会的評価を受けるべきだという強い思いが湧いてきました。

このような経緯から、きちんと組織化したうえで活動していこうと決意し、社団法人化に踏み切ったのです。

社団法人のメンバーは、タガヤス協議会の時のメンバーそのものです。

阿佐ヶ谷で「ともえ庵」というたい焼き屋を営みながら、リサーチ業務や商店街活性化の専門スキルを持つ辻井理事

兵庫県明石市で、建設会社の取締役を務めながら、ボランティア活動で地域の大学生とともに空き家再生に取り組む谷理事

やんちゃだったころの勢いそのままに、既存住宅流通市場の活性化に真剣に取り組み続ける高橋さん

強烈な存在感とキャラクターにより、伊那の顔となり、移住・定住に取り組み続ける鈴木さん

地元松本の地場木材の流通と、林業のあり方を追求し続けている丸山さん

今では知る人ぞ知る西東京市の駄菓子屋「ヤギサワベース」の店主であり、デザイナー。数年にわたって、代表理事小沢とともに被災地復興に取り組んできた中村さん

都市・建築・住宅系のコンテンツメーカーであり、メディアディレクターであり、ライターでもある介川さん

そして、代表を務める私、小沢。

この8名です。

それぞれのメンバーの詳しい紹介は、こちらからご覧いただければと思います。

私たちだけの力で大きなことができるわけではありません。私たちは、地域の皆さまに働きかけ、地域の力により物事を進めていくための鍬であり、肥料であり、水です。

社会課題や地域課題を鍬で丁寧に掘り起こし、種をまき、水をまき、地域をタガヤスことによって、まちづくりの美味しい実を皆で分かち合う

それを一気通貫で行う組織 それがタガヤスです。

一般社団法人タガヤス
代表理事 小沢理市郎

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空き家対策一気通貫マニュアルhttps://tagayasu.or.jp/tool/manual/Mon, 29 Jan 2024 03:00:52 +0000https://tagayasu.or.jp/?p=743

長い間放置されている空き家では、その老朽度や置かれている環境、地域特性などにより、様々なトラブルが発生します。 それらの個別性が高いトラブルへの対応は、対症療法になりがちであり、今後世帯数が減少し、空き家が増加していけば ... ]]>

長い間放置されている空き家では、その老朽度や置かれている環境、地域特性などにより、様々なトラブルが発生します。

それらの個別性が高いトラブルへの対応は、対症療法になりがちであり、今後世帯数が減少し、空き家が増加していけば膨大な労力が必要となるでしょう。

そこで、空き家問題の全体像を理解し、空き家の発生からその対応、さらに空き家対策を通じたまちづくりまでの一連の流れの中で、持続的な対策が重要になってきます。

この一連の流れを自分事として意識できるよう、遊びながら学べるツールとして開発したのが「空き家スゴロク」です。

そして、スゴロク上で体験する様々な出来事をわかりやすく解説しているのが「空き家対策一気通貫マニュアル」です。

「空き家対策一気通貫マニュアル」は、空き家対策や住宅政策に取り組む行政担当者や、空き家問題を深く学ぼうとする地域の方々向けのテキストとなります。

地域の空き家対策や住宅政策の一助となれば幸いです。

空き家対策一気通貫マニュアル ダウンロード

詳しい解説をご希望の際は、一般社団法人タガヤスまでお問い合わせください。

お問い合わせフォーム

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空き家スゴロクhttps://tagayasu.or.jp/tool/sugoroku/Tue, 30 Jan 2024 03:00:47 +0000https://tagayasu.or.jp/?p=727

空き家を長い間放置していると、所有者は改めて問題意識を持つことが難しくなります。 また、地域の人たちも、老朽化した空き家が目立ってきた、空き家で何か問題が起きたといったきっかけがないと、地域の空き家に問題意識を持つことは ... ]]>

空き家を長い間放置していると、所有者は改めて問題意識を持つことが難しくなります。

また、地域の人たちも、老朽化した空き家が目立ってきた、空き家で何か問題が起きたといったきっかけがないと、地域の空き家に問題意識を持つことは難しいでしょう。

しかし、空き家を管理せずに長い間放置していると、所有者にとっては、『空家等対策の推進に関する特別措置法』上の特定空家や管理不全空家となり、固定資産税の住宅用地特例が解除されて固定資産税が上がります。また、地域にとっては、住宅地の景観が悪くなったり、犯罪の温床になったりして、住生活環境に悪影響が及ぶ場合もあります。

今後、全国的に人口・世帯数が減少し、空き家の数が増えてくると、所有者も地域の人たちも、自分事・地域事として考えていく必要に迫られます。しかし、空き家問題を学ぶ機会は少なく、改めて座学で学ぶのもハードルが高いと思います。

そこで、タガヤスでは、遊びながら空き家問題を自分事・地域事として考えるきっかけにしてもらおうと、「空き家スゴロク」を開発しました

専門知識がなくても、誰でも楽しく遊びながら学べるスゴロクボードゲームになっています。

地域での催しやワークショップなどで地域の人たちと一緒に遊んだり、家庭内でご家族と遊んだりしながら、空き家問題を一気通貫で学んでいただければと思います。

行政の皆さまへ

空き家問題への施策展開においては、所有者や地域の協力が必要です。そのためには、所有者や地域の人たちの問題意識を高め、公民連携で取り組んでいく必要があります
是非、この「空き家スゴロク」を地域のワークショップなどでご活用ください。

「空き家スゴロク」では、空き家問題を川に例えて、上流から下流までの流れでコマを進めていきます。その流れの中で起こる問題や対策の詳細については、空き家対策一気通貫マニュアル」に記載しています。空き家対策の参考書としてお使いください

なお、「空き家スゴロク」を効果的に活用するには、それぞれのマスに書かれた空き家問題にまつわるイベントについて解説し、自分事・地域事として理解を深めていただくためのコーディネートが大切です。

この「空き家スゴロク」とあわせて、「空き家カルタ」を活用したワークショップの開催をご提案いたします。

空き家問題を地域で考えるためのワークショップの開催をお考えの際は、一般社団法人タガヤスにご相談ください

お問い合わせフォーム

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空き家カルタhttps://tagayasu.or.jp/tool/karuta/Wed, 31 Jan 2024 03:00:23 +0000https://tagayasu.or.jp/?p=735

空き家を長い間放置していると、所有者は改めて問題意識を持つことが難しくなります。 また、地域の人たちも、老朽化した空き家が目立ってきた、空き家で何か問題が起きたといったきっかけがないと、地域の空き家に問題意識を持つことは ... ]]>

空き家を長い間放置していると、所有者は改めて問題意識を持つことが難しくなります。

また、地域の人たちも、老朽化した空き家が目立ってきた、空き家で何か問題が起きたといったきっかけがないと、地域の空き家に問題意識を持つことは難しいでしょう。

今後、全国的に人口・世帯数が減少し、空き家の数が増えてくると、所有者も地域の人たちも、自分事・地域事として考えていく必要に迫られます。しかし、空き家問題を学ぶ機会は少なく、改めて座学で学ぶのもハードルが高いと思います。

空き家所有者のほとんどは大人です。大人が自分事として改めて考えるきっかけとなるのは、「子供とともに学ぶ」ことではないでしょうか?

また、子供たちは、将来、家を持ち、空き家を相続する可能性があります。

空き家がますます増えていく時代、今の子供たちが空き家問題を学んで大人になれば、大きな社会問題となることを回避できる可能性が高まるのです。

そこで、タガヤスのメンバーであるヤギサワベースでは、親子が遊びながら空き家問題を自分事・地域事として考えるきっかけにしてもらおうと、「空き家カルタ」を開発しました

空き家カルタには、フダごとに解説もついています。

地域コミュニティの中で、学校や学童施設で、あるいは家庭内で、遊びながら空き家問題を楽しく学んでいただければと思います。

行政の皆さまへ

空き家問題への施策展開においては、地域コミュニティの中で、空き家の話題に多く触れていくことが大切です。

世代間、世帯間交流の中で、空き家の話題に触れていくことが、現所有者や地域の意識を変え、将来のまちづくりの担い手である子供たちの意識醸成につながります。

この空き家カルタとあわせて、「空き家スゴロク」を活用したワークショップの開催をご提案いたします。

空き家問題を地域で考えるためのワークショップの開催をお考えの際は、一般社団法人タガヤスにご相談ください

お問い合わせフォーム

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丸山 淳治https://tagayasu.or.jp/member/j-maruyama/Thu, 25 Jan 2024 18:00:33 +0000https://tagayasu.or.jp/?p=133

長野県松本市の木材・断熱隊長! ─── 丸山 淳治(モカウッドジャパン 株式会社 代表取締役) 丸山淳治さんとの出会いは、国土交通省が実施していた住宅性能を高め、資産価値を高める取り組みに携わっていた時のことだ。当時、彼 ... ]]>

長野県松本市の木材・断熱隊長!

丸山淳治さんとの出会いは、国土交通省が実施していた住宅性能を高め、資産価値を高める取り組みに携わっていた時のことだ。当時、彼は断熱リフォームや白アリ対策を得意とする長野県松本市の某社のグループ会社取締役として重責を担っていた。

そんな彼が、一念発起して立ち上げたのが、「モカウッドジャパン株式会社」である。

モカウッドジャパンでは、自社で木材製品の開発・製造、販売を行っている。詳しくはWEBサイトをご覧いただきたい。

人懐こい柔和な笑顔が印象的な彼が、あるとき突然真顔になってこんなことを言った。長い間、問題意識を持っていたのですが、と口火を切ったのである。

「日本の山林はうまく活かされていない。日本の木材をもっと使ってもらうためには、林業に携わる方々もきちんと儲かる仕組みをつくらなくては」

「日本の山林も空き家も、うまく活かされずに放置されている状況は同じです。ちゃんと循環利用していく必要がある」

タガヤスでともに取り組むべき課題もすでに見えていたのだ。

また、彼のコミュニケーション能力には目を見張るものがある。初見の相手でも、ごく自然に距離を詰めていく。

彼のフィールドである長野県松本市は、タガヤスの活動拠点の一つだ。彼は、松本市の行政や地域のハブとなり、タガヤスの活動を支えている。様々な地域の方々とお付き合いを深めていくタガヤスのフロントとしてなくてはならない存在である。

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中村晋也https://tagayasu.or.jp/member/s-nakamura/Thu, 25 Jan 2024 19:00:07 +0000https://tagayasu.or.jp/?p=117

自然なカタチ“駄菓子屋”ヤギサワベースのデザイナー ─── 中村 晋也(グラフィックデザイナー兼駄菓子屋店主) 東京都西東京市の西武柳沢駅近くに「ヤギサワベース」という駄菓子屋がある。 夕方になると学校帰りの子供たち、休 ... ]]>

自然なカタチ
“駄菓子屋”ヤギサワベースのデザイナー

東京都西東京市の西武柳沢駅近くに「ヤギサワベース」という駄菓子屋がある。

夕方になると学校帰りの子供たち、休日は親子連れが満面の笑みで時間を過ごしている空間だ。そして、れっきとしたデザイン事務所でもある。そこの主が、中村晋也さんである。彼は、東京都杉並区荻窪に生まれ、美大を卒業後は大手デザイン事務所に勤務していた。

東日本大震災をきっかけに、住居のあった西東京市に仕事場を移した彼は、デザイナーという職を全うしつつ地域密着型の駄菓子屋を営み始めたのである。そんな駄菓子屋「ヤギサワベース」は、多くのメディアでも取り上げられ、今では全国的に知られる駄菓子屋となった。

ちょうど子育ての時期ということもあり、子供の保育所やPTAのつながりなどで、徐々に地域との交流が広がっていったという。

とはいえ、彼の中では、それはごく自然なことだった。地域のつながりの中で生きている。だから地域の中で人と人とのつながりができる駄菓子屋を開いた。世の中では、面白い存在として取り上げられるが、彼としては自然な流れなのだ。

また、デザイナーとしての彼はこう言った。

「デザインの仕事とは、ヒアリングの仕事だと思います」

以前は、仕事のスタンスが受け身だったというが、地域のつながりの中で仕事をするようになった彼は、積極的に話を聞き、引き出し、デザインに「自分」というものを表現するようになった。

彼を語るうえで真っ先に頭に浮かぶのが、東日本大震災原発被災地のまちづくりである。前職で担当したこの仕事で、タッグを組んだ。被災により避難を余儀なくされた方々の帰還を促し、地域のコミュニティをもう一度よみがえらせるには、私の固くなった頭では限界があり、彼にサポートを請うた。

将来を担う子供たち、子供と親、親同士のコミュニティを自然なスタンスでつくりあげる彼の手腕が必要だと直感したからだ。

その活動の一端は、下記の動画でご覧いただきたい。

イベント後、意外にも彼はこんなことを私に告げた。

「ヤギサワベースでは、地域の人として自然体でいられ、子供たちも地域の人として接してくれます。でも、現地(被災地)にいると、外の人なんですよね」

「地域で地道な活動をしている方々と出会い、つながっていくというタガヤスの理念にとても共感しています。やはり、地域のことは地域の手でできるようにならないと」

彼には、被災地の活動を東京から来た自分たちが担っていることに違和感があった。

「(どのような仕事にも)あまり思想を持ち込まないようにしています。自然なカタチで人と人とがつながっていけるのが一番です」

彼はいつも自然体なのだ。

だからこそ、地域から愛され、子供たちから愛される。

タガヤスの理念を自然体で実現してくれる、そんな仲間である。

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高橋 正典https://tagayasu.or.jp/member/m-takahashi/Thu, 25 Jan 2024 20:00:47 +0000https://tagayasu.or.jp/?p=232

真剣に考え抜き、やり抜く力 ─── 高橋 正典(価値住宅 株式会社 代表取締役/不動産コンサルタント) 高橋正典さんは、東京都中野区に生まれ、バンドブームの波もあり、やんちゃな青春時代を過ごしていた。その面影は今も残って ... ]]>

真剣に考え抜き、やり抜く力

高橋正典さんは、東京都中野区に生まれ、バンドブームの波もあり、やんちゃな青春時代を過ごしていた。その面影は今も残っている。

不動産との出会いは、様々な経験を経てからのことであった。当初は不動産会社に就職し、その後は今でも勢いのある建売販売の会社で活躍していた。この時点で、不動産取引と建築、開発を経験している。

そのような中、2006年に彼の人生の転機となる法律が公布された。住生活基本法である。

それまで、住宅に関する法律としては「住宅建設計画法及び住宅建設五箇年計画」が最上位にあった。それは戦後の住宅不足から、国民の住生活を適正な水準にするための「建設計画」であった。

それが一転、ストック重視となり、住生活の安定や質に重きをおいた「住生活基本法及び住生活基本計画」への政策転換がなされたのだ。

そこで、彼は不動産という業のあり方を見つめなおし、海外の不動産取引の仕組みなどを自力で勉強し始めた。そして「消費者からの信頼」の大切さを痛感したという。

それが「バイヤーズスタイル」誕生のきっかけである。38歳で独立し、買い手側の視点に立つエージェント型企業を目指したのだ。いかにして消費者からの信頼を得られるか、彼は真剣に考え抜いた。そして取り組み始めたのが「住宅履歴」である。

「自分たちが扱い、消費者の手に渡る財がどのような財なのか、情報化されていないのはそもそもおかしい」

自社で仲介する物件のすべてに住宅履歴を付帯することをマストとして、さらに不動産業界内での住宅履歴の普及に力を入れ始めた。現在も一般社団法人住宅履歴情報蓄積・活用推進協議会の理事として、普及活動に取り組んでいる。

その後、さらなる理想を追求し、価値住宅株式会社を立ち上げた。

彼の活動はメディアからも注目され、特に業界誌や業界メディアでは名前を見ない日はないほどだ。連日のようにセミナー登壇もこなし、著書も多数ある。自己研鑽も怠らず、現在は大学院で論文執筆に取り組んでいる。

「今の住宅は、在宅医療に向いていません。これからの時代、住宅を社会保障の視点で捉えていくことが大切だと思います」

彼の関心は、不動産取引の正しい姿から、そこで暮らす人たちの健康や医療にまで広がりを見せている。

考え抜き、やり抜く力。

タガヤスの原動力となる力を持ち合わせた仲間である。

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鈴木 孝之https://tagayasu.or.jp/member/t-suzuki/Thu, 25 Jan 2024 21:00:19 +0000https://tagayasu.or.jp/?p=146

人と人とをつなぐのはグローバルもローカルも一緒 ─── 鈴木 孝之(株式会社 中央不動産 代表取締役) 鈴木孝之さんとはじめて出会った時、何か身体から発する力強さというかオーラを感じた。 彼は長野県伊那市で中央 ... ]]>

人と人とをつなぐのは
グローバルもローカルも一緒

鈴木孝之さんとはじめて出会った時、何か身体から発する力強さというかオーラを感じた。

彼は長野県伊那市で中央不動産という不動産会社を経営している。

住宅の性能を高め、それを正しく評価しようという国土交通省の取り組みに事業者として参加していたときのこと、彼が私に、その恰幅の良い身体からは想像できない人懐こい笑顔で話しかけてきたのを覚えている。

若いころの彼には、国際機関で働きたいという夢があった。その夢を実現させるために、あるとき突然、単身渡米したのだという。そして、まわりからは「失踪」と噂されるほど、音信不通のまま1年を過ごした。

連れ戻された彼は、紆余曲折の末、大学時代に知り合った妻の父親が創業した建設会社と不動産会社を継ぐことになった。自分探しを経たうえでのハッピーストーリー…などではなく、実は、そこから彼の真の正念場が始まる。会社経営が常に順風満帆だったとは言い難く、1カ月の収入が、賃貸の仲介手数料6万円だけだったこともあるそうだ。

国際機関で働きたかった、と書いたが、その理由はグローバルに人と人とをつなげたかったからだ。

そんな彼がこんなことを言った。

「人と人とをつなげるのは、グローバルもローカルも一緒です。だから、人と人とをつなげる不動産業は私の天職だと思っています」

そして、取り組み始めたのが、伊那市への移住・定住の支援だ。行政の委託などではなく、自社事業である。

伊那市に移住した大手メーカー勤務のある方はこう話していた。

「鈴木さんがいたからです。鈴木さんに引き寄せられました(笑)」

その彼も、今では鈴木さんとともに、伊那市への移住・定住プロジェクトに参画し手腕を発揮している。

このプロジェクトは伊那市の駅前商店街にある空き店舗を移住・定住のプラットフォームへと再生する大掛かりなものだ。これについては、今後ブログで詳しくご紹介していきたい。

彼は、やりすぎなくらい、人の世話を焼く。そしてたくさんの人が引き寄せられ、仲間となっていく。国際機関でグローバルな人と人とのつながりをつくりたいという夢が、伊那というローカルなまちで花開こうとしている。彼にとっては、グローバルであろうが、ローカルであろうが変わらない。

そんな彼はタガヤスのかけがえのない同志である。

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